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「性虐待の父に育てられた少女」　　―蘇生への道

川平 那木 (著) 　を　読みました。



幼児期の娘に、父親からの性的虐待が中学まで続き・・・

記憶を抑圧したために｢複合型PTSD｣の強度のうつや不安感をかかえる著者。

心理学を勉強したりカウンセラーに出会ったりする中で、抑うつ感や自虐傾向、性的な問題、などは

10年間余りに及ぶ性虐待が理由と考え､小学校の校長をする父に自白を追及する・・・


タイトルを読んでそのままの内容。　なんとも読書後は後味の悪いものになりました。

父親の自白メールも原文で出てきます。

「心の殺人」とまでいうほどの酷い経験は実体験したものでしか分かりえない辛さなのでしょう。

もう人として狂ってしまうほどの状況であるということは読んでいて痛いほど感じます。

ただ、父親に300万の慰謝料を請求した直後、カウンセラーのアドバイスで

3.000万円に値上げするくだりなどは、正直ちょっと　シラケ　ましたが・・・。


決して現代社会で「無い！」とはいえないこういう問題は、当事者以外の者も

決して目を逸らさず、しっかり知っておくべきでしょう。　　

でも読むと相当辛いです・・・